驚異の巨艦、ニミッツ級原子力空母:再び佐世保に錨を下ろす

こんにちは! Tabby(@Tabby_blog)です。

今回は、原子力空母ニミッツについてご紹介します。

あのアメリカ海軍の強大な力、原子力空母ニミッツが、9年ぶりに長崎県の佐世保港に入港しました。

入港期間は、5月19日(金)から5日間と報道されています。

ニミッツは驚異的な規模を誇ります。全長333メートル、全幅40.8メートル、そして驚愕の排水量10万1487トンで、世界最大級の空母として名高いこの艦(ふね)は、70機以上の航空機を搭載し、約4600人の乗組員を抱えています。

現在、西太平洋からインド洋にかけての監視活動を任務とし、5月初旬にシンガポールを出港後、演習を行いながらフィリピン付近を北上し、佐世保港へ入港します。

このニミッツの佐世保寄港は、第11空母打撃群の指揮官交代を行うためのもので、巡洋艦「シャロン」、駆逐艦「チャールズ・F・コルベット」等と共に約5,000名超の乗員が寄港します。

ニミッツの巨大さゆえ、直接的な岸壁への接岸ができず、その代わりとして佐世保港の沖合に錨を下ろして停泊します。その結果、乗組員たちは高速船や大量の乗客を運べる民間チャーター船を利用し、米海軍佐世保基地へと順次移動します。

巨大な船影をカメラで撮影したいと思う方も居ると思いますが、沖合に停泊しているために望遠レンズの利用と撮影ポイントを事前に調べることをお勧めします。

私自身も以前、世界最大級の軍港であるアメリカ東海岸のノーフォークで停泊中の空母を見学した経験があります。その際に驚いたのは、航空機が発着艦する甲板の広さではなく、その甲板に到達するまでの艦内の広さでした。

この入港を受けて、米海軍佐世保基地では、基地内の通行規制や乗員の送迎のための車両の手配、さらには飲料水や軽飲食品の準備に追われています。

ニミッツの佐世保寄港は、日本の防衛にとっても大きな意味を持っています。アメリカ海軍の巨大な力を象徴するニミッツは、世界にその存在感を示し、日本の安全保障に大いに貢献しています。

ニミッツの入港は、普段なかなか見ることのできない壮大な光景でしょう。

1. 原子力空母ニミッツの基本スペック

  • 全長:333メートル
  • 全幅:40.8メートル
  • 排水量:10万1487トン
  • 搭載機数:70機以上
  • 乗組員数:約4600人

航空機は、F-18戦闘機、E-2早期警戒機、A-10攻撃機など、様々な航空機を運用することが可能です。

冷戦時代に開発され、ソビエト連邦の脅威に対抗するために設計されたこの艦は、その後、世界の多くの紛争地域で活躍し、アメリカの軍事力と存在感を象徴しています。

2. ニミッツ級原子力空母の歴史

最初のニミッツ級原子力空母「ニミッツ」は1975年に就役し、その後1986年までにさらに7隻が追加され10番目の艦「ふね」となるCVN-77 ジョージ・H・W・ブッシュは、ニミッツ級の進化版であり、2009年に就役しています。

3. ニミッツ級原子力空母の能力

ニミッツ級原子力空母の能力は驚異的で、その強大さがアメリカ海軍の戦略的優位性を決定しています。

これらの巨大な艦は、最大90機の航空機を搭載することができ、強力な対空ミサイル、対艦ミサイル、トマホーク巡航ミサイルを装備しています。

さらに、敵のミサイルや航空機を迎撃するための※先進的なレーダーシステムと電子戦システムを備えています。これらのシステムは、敵の攻撃を早期に察知し、適切に対応する能力を発揮します。

また、これらの空母は航空作戦の中枢としても機能します。艦上には強力なカタパルトとアレスティングワイヤーが装備されており、これによって航空機の離着陸が可能となります。

また、航空機の整備や補給を行うための設備も備えられています。

このように、ニミッツ級原子力空母は航空機の運用に必要なすべての機能を1つのプラットフォームに集約し、その他にもニミッツ級原子力空母はその耐久性と信頼性でも知られています。

これらの船は40年以上にわたり運用され、その間に多くの改良が施されてきました。

定期的なメンテナンスとアップグレードにより、これらの船は今もなお世界で最も強力な海上戦力の一部として活躍しています。

これらすべての能力により、ニミッツ級原子力空母は米国海軍の象徴ともなっており、多くの海洋戦略で重要な役割を果たしています。

3次元レーダーとしてAN/SPS-48E、これを補完する長距離対空捜索レーダーとしてAN/SPS-49(V)5、対水上捜索レーダーとしてAN/SPS-67が搭載います。

4. ニミッツ級原子力空母の運用

ニミッツ級原子力空母の運用は、複雑で厳格な計画に基づいています。通常、これらの空母は、出航前の準備、出航、そして帰還後のメンテナンスの3つの主要なフェーズに分けられます。

出港前の準備段階では、船の全体的なメンテナンスと、航空機や武器の搭載、乗組員の訓練が行われます。

この段階は通常数か月かかります。

出港段階では、船は任務に従って世界のさまざまな地域に派遣されます。船上の航空機は、必要に応じて戦闘、偵察、救難などのさまざまな任務を遂行します。

帰還後のメンテナンス段階では、艦とそのシステム、そして艦上の航空機は厳密な検査とメンテナンスが行われます。

これには数か月から数年かかることもあります。

5. 原子力空母の存在

ニミッツ級原子力空母は、その巨大なサイズ、強大な火力、先進的な技術、そして多機能性により、世界で最も強力な海上戦力の一つとなっています。

これらの船は、アメリカの海軍力と戦略的影響力の象徴であり、現代の海上戦略において不可欠な役割を果たしています。

これらの空母の運用と維持は大きな費用と労力を必要としますが、その能力と影響力を考えると、その価値は明らかです。

アメリカ海軍はこれらの空母を効果的に利用し、全世界での安全と秩序の維持に寄与しています。

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