タイタニック号見学ツアーの潜水艇行方不明、5人の乗客も消息絶つ

Tabby(@Tabby_blog)です。

豪華客船タイタニック号の見学ツアー用の潜水艇「タイタン」からの通信が途絶えて4日が経過しました。

23日(金)朝4時過ぎの報道で、捜査当局は潜水艇「タイタン」の一部を発見したと発表しました。

アメリカ、日本の報道から得た時間ごとの情報です。

タイタニック号の潜水艇「タイタン」一部を発見、全員が亡くなった可能性」

北大西洋に沈没した豪華客船「タイタニック号」の残骸を探索する潜水艇が消息不明となって4日が経過

つい先ほど、ツアーの運営会社は声明を発表し、潜水艇に乗っていた5人全員が亡くなったとみられることを明らかにしました。

アメリカの沿岸警備隊は、タイタニック号の残骸から約500メートル離れた地点で、先月18日から消息不明になっていた潜水艇「タイタン」の一部を発見したと発表しました。

この発見は、現場海域で捜索を行っていた無人探査機が行ったものです。

「タイタン」にはイギリスの富豪やフランスの探検家ら5人が乗船していましたが、ツアーの運営会社は声明を通じて、彼ら全員が亡くなった可能性が高いと述べました。

https://www.youtube.com/watch?v=mNvchP4g9xY
  • タイタンを運航するオーシャン・ゲート社は、元パイロットのストックトン・ラッシュ氏が2009年に創設した企業
  • タイタン
    オーシャン・ゲート社が開発した潜水艇で、これまでに北大西洋や太平洋、メキシコ湾で200回以上の潜航を成功させている
  • タイタニック号の探索計画などに対しては、専門家から心配する声
    世界の海洋科学者、技術者や実務家で構成する海洋技術協会(MTS)は2018年、ラッシュ氏に宛てた書簡で、タイタンの試作機の設計とタイタニック号の探索計画に対して「懸念」を伝えていた。
    MTS側は、オーシャン・ゲート社のマーケティング資料では、タイタンは世界的な第三者認証機関の安全基準を満たすと記載されているが、基準を満たしているようには見えないとして、オーシャン・ゲート社の資料は「誤解を与え、業界全体の行動規範に違反する」と批判した。

この潜水艇は全長6.7メートルで、艇内は非常に狭く、背中を丸めて床に直接座る形で乗船し、操縦はゲーム機のコントローラーを思わせるような操作で行われます。

興味深いことに、この潜水艇がタイタニック号のような深海に潜ると、地上と比べて圧力は380倍に達しその結果、艇には微妙な欠陥があればすぐに崩壊する可能性があります。

しかし、そのリスクは大富豪たちにとっては一種のスリルとなるという。

この潜水艇ツアーを以前に取材したアメリカ・CBSテレビの記者は、ツアーを企画したCEOから、「このツアーは冒険を求める富裕層向けで、ブルーオリジン登場や火山探索などリスクを求める人たちには適している」とのコメントを受け取りました。

CEOは更に、「絶対的な安全は存在しない。何もしないで安全を求めるなら、何もしないほうが良い」と言っていました。

艇内では食事は軽食程度であり、通信手段はほとんどない。

カナダ軍が潜水艇に搭載したソナーは、30分おきに水中から「バンバン」と音を立てていることが確認されています。

これは、艇内にいる人間が音を立てることで、海上の船に存在を知らせるためのシグナルと思われます。

しかし、悲しいことに、アメリカの沿岸警備隊が派遣した無人潜水機による捜索は、艇内に生存者がいる証拠を見つけることができませんでした。

専門家は、潜水艇の具体的な位置さえ特定できていないため、たとえ発見できても乗員を救出できるかどうかは未知数だと指摘しています。すべては時間との戦いです。

2018年に「タイタン」は4,000メートルの深海に潜るテストに成功したと発表されましたが、その2か月後、元従業員が会社を訴える事態が発生しました。

その元従業員は、「潜水艇の前方にある窓は、潜水艇が4,000メートルの深海まで乗客を運ぶことを想定していたにも関わらず、設計上は1,300メートルの水圧までしか耐えられない。

これは乗客を極度の危険にさらす可能性がある」と主張していました。彼は設計の変更を要求しましたが、会社側はこれを拒否し、彼を解雇してしまったのです。

現在、アメリカとカナダの沿岸警備隊だけでなく、軍や複数の民間企業も捜索に参加しています。

しかし、現場の天候は悪く、視覚に依存する捜索には限界があるため、潜水艇からの通信が途絶えてからすでに3日が経過しています。

全ての情報を一元管理するための司令本部が設置され、24時間体制で捜索が行われています。

フランスもこの捜索に参加し、最大6,000メートルまで潜ることが可能な無人潜水ロボットを派遣しています。しかしながら、現場海域到着まで数時間を要する模様です。

一刻も早い救助を願うばかりです。

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目次

タイタニック号を間近で観察できる潜水艇

シャンゲート・エクスペディションズは、タイタニック号のツアーを計画している会社で、「タイタン」は、そのツアーで使用される潜水艇です。

運航会社:シャンゲート・エクスペディションズ

最大乗員数:7人

最大深度:6,000メートル

潜水時間:8時間

最大速度:3ノット

ツアー費用:25万ドル(約3500万円)/1人

その他潜水艇には、高解像度のカメラやビデオカメラが搭載されており、タイタニック号の残骸を間近で観察することができます。

タイタンに乗ってタイタニック号の残骸を観察することは、とても貴重な経験です。

タイタニック号は、1912年に北大西洋で沈没した豪華客船で、その悲劇は世界中で知られています。

スピリット・オブ・エクスペディションズに乗ってタイタニック号の残骸を観察することで、その悲劇をより身近に感じることができます。

事故の概要と捜索活動と救援の取り組み

事故の概要

水深は約4千メートルで、潜水艇には操縦士を含めて5人が乗船していました。

米NBCニュースによると、潜水艇は米マサチューセッツ州ケープコッドの東方約1400キロの地点で消息を絶ったとされています。

潜水を始めてから約1時間45分後の18日午後(日本時間19日未明)に連絡が途絶えた。潜水艇は水中を96時間ほど航行することが可能という。

潜水艇には4日分の緊急用酸素を積んでいるという。

捜索活動と救援の取り組み

捜索活動は沿岸警備隊の航空機・C-130や、水中ソナー機能を搭載したカナダの航空機・P-8が投入されて行方不明の潜水艇の捜索が開始されました。

水深約4000メートルまで調査可能なソナー(水中音波で物体を捜索する機器)も使用されています。

オーシャンゲート・エクスペディションズは、乗員救出のためにあらゆる手段を尽くしており、複数の政府機関と深海探査会社からの支援を受けています。

タイタニック号の歴史とツアーの概要

タイタニック号の歴史

タイタニック号は、イギリスのホワイト・スター・ライン社が北大西洋航路用に計画し、造船家のアレクサンダー・カーライル(英語版)とトーマス・アンドリューズによって設計された。

処女航海中の1912年4月14日深夜、北大西洋上で氷山に接触、翌日未明にかけて沈没した。

犠牲者数は乗員乗客合わせて1,513人(ほかに1,490人、1,517人、1,522または1,523人、1,609人などさまざまな説がある)、生還者数は710人であり、戦時中に沈没した船舶を除くと20世紀最大の海難事故であった。

タイタニックとその事故は、しばしば映画化されるなどして、世界的にその名を知られている。

ツアーの概要

このツアーでは、参加者は潜水艇に乗船し、タイタニック号の残骸を深海で探索し、潜水艇の搭乗や2時間に及ぶ探索活動が含まれています。

潜水艇には英国の富豪ハミッシュ・ハーディング氏も乗船していたとのことです。

潜水艇はカナダのニューファンドランド島セントジョンズを出発し、約600キロ離れた沈没海域でタイタニック号の残骸を探索する予定でした。

参加者はタイタニック号の歴史や沈没の背後にある物語について学びながら、船上での食事や訓練も楽しむことができます。

オーシャンゲート・エクスペディションズは参加者の安全と快適さに配慮しており、高品質な食材を使用した美味しい食事が提供されます。

訓練を受けた乗客は、ソナー操作や撮影などの活動に携わりながら、タイタニック号の残骸を探索する重要な役割を果たすことができます。

このツアーはタイタニック号の歴史と遺産に興味を持つ人々にとって、一生忘れられない体験となることでしょう。

オーシャンゲート・エクスペディションズは安全対策を徹底し、参加者にとって心に残る旅を提供するために努力しています。

米沿岸警備隊とカナダ当局の捜索活動により、一刻も早い救助を願うばかりです。

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