こんにちは! Tabby(@Tabby_blog)です。
新NISA口座を利用して、ご自身の年間投資金額を決め ” さあ これから ” といったとき、証券口座の買付画面を目の前、「一括」で上限近くまで投資をするか?、それとも「毎日少しずつ」投資をすか? どのタイミングでその上限までを使い切るか? どちらが得なのかを考えると思います。
私もそのひとりで、現行のNISA40万円をどう運用しようかと悩み、調べました。
皆さんが私のようにならないためにも、どのような投資方法を選ぶかは重要な判断となります。
その選択肢として一際注目されるのが、「一括投資」と「積立投資」の2つの方法です。
一括投資は、初めての投資先や、タイミングを逃したくない魅力的な投資先を見つけた際に、全額を一度近い額を投資する方法です。
これに対し、積立投資は、一定の金額を長期間にわたって定期的に投資する方法で、市場の動きに左右されにくい平均的なリターンを目指します。
どちらの方法にも一長一短があり、投資の目的や投資対象、投資タイプ、そしてリスク許容度によって、最適な方法は変わります。
このどちらが最適な投資方法かを考えてみましょう。
あなたの投資戦略を選ぶ際の注意点
一つの投資戦略が特定の人にとって正解であるとしても、それが他の人にとっても正しいとは限りません。
そのため、あなた自身の状況や目標に合わせて、投資戦略を慎重に選ぶことが重要です。
この選択は、将来の資産額に大きく影響を与えるため、正確な情報と理解が必要です。
新NISAの変更点と主な特徴
2024年1月から利用が開始される新NISA
現行のNISAとの違いや新しい制度の特徴を知ることは、投資戦略を立てる上で非常に役立ちます。
新NISAの主要な変更点を5つのポイントでまとめてみましょう。
併用可能な2つの制度
新NISAでは「成長投資枠」と「積立投資枠」の2つが用意されており、これらを同時に利用することが可能となりました。
無期限の非課税運用
現行のNISAは5年の運用期間が設けられていましたが、新NISAでは運用期間が無期限となり、複利効果を最大限に活用することが期待できます。
年間の投資枠の増額
投資可能額が年間360万円へと大幅に増加しました。
一生の非課税枠は1800万円
5年間で年間の投資枠をフルに活用すると、非課税枠の上限に到達しますが、保有資産の売却により投資枠が復活することもあります。
購入可能な商品の制限
新NISAでは、成長投資枠でのハイリスク商品の取り扱いが制限されています。これは初心者投資家のリスクを最小化するための配慮です。
これらのポイントを踏まえて、あなたの投資戦略をしっかりと検討しましょう。
投資の目的は個人によって異なる
新NISAを利用する際の最大の疑問は、「一括投資」か「積立投資」かでしょう。
答えは一概には出すことはできないということです。何故なら、NISAの目的は老後の資産である一方、マイホーム資金、子供の教育費として使いたい人もいるからです。
資産分配の戦略:投資収益研究と株式の重要性
バートン・マルキール教授という米国の経済学者の調査結果によると、投資での収益の大部分はどのように資産を分配するかによって影響されます。
ポイントとして、高い収益をもたらす資産を多く持つことが挙げられます。特に、株式の収益率が高いとされる中で、資産分配において株の割合はキーとなる要素です。
投資タイミングの神話
投資タイミングがリターンに大きな影響を与えるとは限らないと、バートンマルキール教授の研究で示されています。
個人投資家は時に投資のタイミングを計るのが難しいと感じるかもしれません。確かに、タイミングを完璧に予測することは難しいのです。
新NISAの最適な活用法
新NISAの利用期間を10年20年と長期に渡って活用するより、短期間で投資枠を使い切る方が効果的と言えます。
年間360万円の投資枠を利用する場合、一括投資がリターンを最大化する傾向があります。
おすすめの投資対象
「全米株式インデックスファンド」や「S&P500インデックスファンド」は、新NISAの投資対象としておすすめです。
S&P500指数は、米国大型株の動向を表す株価指数で、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。
1982年から現在までのS&P500指数と日経平均のパフォーマンスの推移を見ると、1987年のブラックマンデーや2000年代初期のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックを乗り越えた後も、米国経済が力強い成長を続けてきたことが分かります。
リスクとリターンがほぼ同じで、どちらを選んでも問題はありませんが、投資はリスクを伴いますので、あくまでも自己判断でお願いします。
投資方法選びのポイントはリスク許容度
投資方法を選ぶ際、最も重要なポイントは投資家のリスク許容度です。そして、このリスク許容度は、投資タイプや投資経験に影響されます。
さらに、家庭の状況やリスク許容度によって異なりますが、一般的には家計の総資産の10%から20%程度を投資に回すことが多いようです。
ただし、これはあくまで目安であり、ご自身でリスクを検討したうえで、適切な割合を決めることが大切です。
一括投資を選ぶ人の特徴
- 十分な投資経験
- 豊富な余裕資金 (例: 世帯年収が1500万円以上、独身なら1000万円以上)
積立投資を選ぶ人の特徴
- 投資経験が浅い初心者
- 限られた余裕資金を持つ人
投資経験と市場の動き
投資経験の浅い初心者は、市場の変動に振り回される傾向があります。
例として過去70年間のデータに基づくと、戦後の期間に弱気相場が13回訪れており、その平均下落率は33%です。
この統計を基にすると、約5.4年に一度、資産の3割減少するリスクが存在すると言えます。
しかしながら、市場の暴落時には、その底値を予測するのは非常に難しく、この不確実性のため多くの初心者は資産が2割減少すると、さらなる価格の下落を恐れ手放してしまうケースが多いとされています。
予想外の出来事への備え
皆さんの人生には予想外の出来事がつきものです。例えば、病気や事故、失業やボーナスカットなどのリスクが考えられます。
このような場合に備えて、余裕資金内での投資が推奨されます。
まとめ
投資家の目的やリスク許容度に応じた選択が重要です。
積立投資
リスクを最小限に抑えつつ安定したリターンを目指す投資タイプ
一括投資
大きなリターンを目指す投資タイプ
新NISA制度を最大限に利用するには、自身の投資スタイルや目的を明確にし、それに基づいて一括または積立のいずれかを選択することが求められます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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