日本の有名な個人投資家

個人投資家

こんにちは! Tabby(@Tabby_blog)です。

個人投資家と言えば、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

個人投資家とは、あなたの隣のヒーローかも知れません。

「個人投資家」と聞くと、多くの人はお金持ちで専門知識を持つエリート!?

しかし、真実はもっと驚くべきものです。

個人投資家は、自らの資産を糧に、株や債券の世界に足を踏み入れる普通の人々のこと。

その中には、若手のサラリーマンや月給がそれほど高くない人、さらには初めての投資を独学で挑戦する勇敢な人々も含まれています。

そして、彼ら全てがプロの投資家ではなく、多くは普通に仕事をしながら、投資にチャレンジしています。

何故なら、現代はインターネットの力で情報を手軽に得られるため、多くの人が投資の世界にチャレンジできるからです。

個人投資家は、資産を増やすためだけではなく、経済の仕組みを学び、自らの判断で資産を運用する楽しさを追い求めています。

彼らは、静かに時代の変化をリードする隠れたヒーローなのです。

今回ご紹介する日本のおける個人投資家の方々です。

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目次

片山 晃

片山 晃

片山 晃:1982年生まれ

2005年にわずか65万円の元手から株式投資の道に進む。

成長株への熱心な投資眼を持ち、その戦略が次々と実を結び、2017年には驚異の資産140億円を築き上げるに至る。

その間、2013年にはレオス・キャピタルワークスでアナリストとしてもその才能を発揮

近年では、従来の上場株式投資だけに留まらず、M&Aを利用した事業投資や、新進気鋭のスタートアップへの投資も積極的に展開している。

また、アパレルブランド「フラットヘッド」や、競走馬の生産を行う「ハクレイファーム」も主な関連会社として知られる。

片山さんの投資手法や考え方は、多くの投資家に参考にされています。

投資手法

片山さんの投資手法は、主に成長株への投資です。

成長株投資の中で特に印象的だったボルテージ(3639、東証スタンダード)への投資をきっかけに、新たな投資の地平を模索し始めました。

スマホの普及が急速に進行する中、この技術革命の波を逃すわけにはいかないと感じていました。

そして疑問が浮かびました。「この大きな流れの中で、どの銘柄も好影響を受ける存在は何だろう?」その答えが、モバイルインターネット広告でした。

新しいスマホの普及は、新しい「道路」ができたかのよう。そして、その道路上を駆け巡る「トラック」が必要です。

この「トラック」の正体は、ネット上の広告。これがあれば、どんなアプリやサービスが登場しようとも、広告を通して人々の元へと運ばれます。

この理論から、モバイルインターネット広告の未来は明るいと感じました。

片山さんが成長株に投資する理由

  • 業績が急成長しているため、配当金や株価が大きく上昇する可能性が高い。
  • まだ市場に知られていないことが多いため、割安な価格で購入できる可能性がある。
  • 将来性のある企業であるため、長期的に保有しても安心である。

総資産

元手65万円から資産150億円を築いた個人投資家

投資で大きな成功を収めており、その資産は年々増加しています。

投資先

投資している銘柄は、17銘柄です。

  • 7575 日本ライフライン
  • 6062 チャーム・ケア・コーポレーション
  • 7185 ヒロセ通商
  • 4369 トリケミカル研究所 他

投資歴

投資歴は20年以上あり、20歳の頃から投資を始め、その間、多くの投資で成功を収めています。

投資の成功体験

大不況を乗り越えた投資の勝利への道

市場が焼け野原と化した中、片山氏は自らの人生の岐路に立たされました。

一度は楽観的な視点で市場を見ていた彼ですが、多くの働く人々が職を失い始めたことで、彼の株への情熱がより一層燃え上がったのです。

しかし、不況の影響を受けて市場は沈滞。

旧来の戦略での利益を追求することは困難を極めました。新たな策を求め、秒単位の短期トレード、スキャルピングに手を出してみたものの、それだけでは満足できませんでした。

真の目眼は「今、売られ過ぎの株にこそ、未来の価値があるのでは?」という洞察にあった。

これまでの経験と経済への深い知識を武器に、彼は割安な成長株を見極めることに専念しました。

適時開示情報の分析は、この時から始まったといっても過言ではありません。それは、長期的な視点での投資を基盤とした、彼独自の投資スタイルの礎となりました。

このエピソードは、どんな困難な状況でも、真摯に市場を見つめ、柔軟な思考で新しい手法を模索し続ければ、成功への道が開けることを教えてくれます。

投資の失敗体験

  • 2008年にリーマンショックが発生し、多くの投資で損失
  • 2011年に東日本大震災が発生し、多くの投資で損失
  • 2020年に新型コロナウイルス感染症が発生し、多くの投資で損失

投資の哲学

  • 投資は、長い目で行うべきである。
  • 投資は、リスクを伴うが、その分、大きなリターンを得ることができる。
  • 投資は、知識と経験が重要である。

桐谷 広人

桐谷 広人 個人投資家

桐谷 広人:1949年10月 広島県竹原市生まれ

1984年、東京証券協和会将棋部の師範をしていたことをきっかけに株と出会う。

独学で株を学び、数億超えの資産を築くもリーマン・ショック等により大きな損失を出し、家族の支援を受けるなどして当座をしのぎながら、優待株投資のノウハウを確立

株主優待で暮らす投資家として、テレビや雑誌、講演活動を中心に活躍

プロ棋士七段(2007年に引退)

投資についての考え

  • 投資は、長い目で行うべきである。
  • 投資は、リスクを伴うが、その分、大きなリターンを得ることができる。
  • 投資は、知識と経験が重要である。

投資手法

バリュー投資

企業の業績や財務状況を分析して、割安な価格で買える銘柄を探し、割安な価格で買える銘柄は、将来的に業績が向上して株価が上昇する可能性が高いと考えており、そのような銘柄に投資します。

逆張り投資

市場が下落しているときに買ったり、市場が上昇しているときに売ったりして、市場が下落しているときには、市場が割安になっていると考えており、そのような銘柄に投資しています。

また、市場が上昇しているときには、市場が割高になっていると考えており、そのような銘柄を売却します。

総資産

総資産は、4億円と言われています。

投資で得た利益を、株式投資や不動産投資などに再投資しています。

投資先

投資歴

投資歴は30年以上です。桐谷さんは、20代前半から投資を始め、その間、多くの投資で成功を収めています。

投資で得た知識や経験を、多くの投資家に伝えています。

投資の成功体験

逆境をチャンスに変える投資の腕前

2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻に伴い、日経平均株価が驚きの2万5000円を割り込む出来事がありました。

しかしこの動きを、桐谷氏はただの暴落として受け止めず、「下がったら買う」の方針を貫き、後の市場の回復を見越して投資した。

その結果、6~7%の資産増加を実現しました。

さらに、年間での配当や株主優待を合わせると、2022年は約10%のプラス収益を記録。片山氏曰く「2022年は、私にとって大変良い年でした。」と振り返ることができました。

また、2022年はコロナ禍の最中に注目して投資していた日本航空(9201)やJR各社9020 JR東日本 9021 JR西日本9022 JR東海9142 JR九州 ) の銘柄も市場での回復を果たすこととなりました。

投資の失敗体験

リーマンショック時の衝撃の失敗体験

2008年のリーマン・ショック、多くの投資家にとって忘れられない出来事でした。

特に、「信用取引」による損失の体験は今でも彼にとっての大きな教訓となっています。

リーマン・ブラザーズの経営破綻ニュースを目の当たりにし、一般の人々が避ける中、桐谷さんは逆の発想で大逆転のチャンスを見た。

三菱東京UFJ銀行や野村証券の動きを背景に「日本株はこれから上がるだろう」というアナリストの記事に背中を押され、大量の株を信用取引で購入。しかしそれが大きな誤算となり、株価はさらに暴落

「1日に2000万円の損失を3日連続で出す」という経験は、桐谷さんを絶望の淵に追い込みました。

現物取引ならば、損をしても時間をかけて回復することができるが、しかし、信用取引は資金が不足するとすぐに売却される「追証」のプレッシャーが待っていました。

桐谷さんのこの体験は、多くの投資家にとっての警鐘となるでしょう。

「どれだけの情報や予測があっても、市場の動きは予測不可能」ということ、そして「信用取引のリスク」の大きさを改めて感じさせられる失敗談です。

名言集

  • 何年か一度、必ず暴落は訪れる。これだけは忘れないで頂きたい
  • 私が言うのも何ですが、株が人生の目的になってはいけないような気が…
  • 私が優待株を選ぶポイントは、利回りが4%以上あるもの
  • リーマンショックで大損してお金がなくなったとき、はじめて優待品のありがたみに気づきました
株・投資信託ならネット証券のマネックス

テスタ

個人投資家 テスタさん

テスタ:昔飼っていた鳥の名前のようです。

生年月日等は、不明です。

Twitterフォロワー55万人以上、YouTube出演も多数。わかりやすい解説に幅広い層から支持されています。

投資手法

  • 時価総額が大きすぎず、小さすぎもしない銘柄に照準
  • 未来に大きな期待をもてる銘柄に注目
  • 仕掛けるべき銘柄をいち早く察知できるデイトレ適性ランキング
  • 資産の増加に伴い、異なる時間軸の組み合わせが重要に

総資産

現在、私の運用資産は約70億円です。これは、長年の投資活動の結果、元本を大きく上回る成果を上げてきたからです。

投資先

テスタ氏が振り返る2021年 海運株での急成長と11月の困難

2021年、投資家のテスタ氏が注目を集めたのは、大型の海運株、特に日本郵船(9101)商船三井(9104)の魅力的な上昇に乗ることができたからです。

その結果、海運株だけで、彼の含み益は驚異の20億円にも達しました。

しかしながら、年の終わりに近づく11月、市場の波乱により彼の投資スタイルに逆風が吹きつけました。

投資スタイルは「買い」から入ることが多いため、この期間は厳しいトレードの連続となりました。

投資歴

2005年に300万円を証券口座に入金して株式投資をスタート。

以来18年間リターンがマイナスになった年はなく、 初期はスキャルピングデイトレードを中心に取引を行い、2016年からは中長期投資も行う。

投資の成功体験

パソコン・ダブルスクリーンの活用

成功の裏話としてよく挙げるのは、二つのパソコンを同時に使用する方法に切り替えたことです。

彼は、一台のパソコンでの取引を始めました。初めは特定のチャートや情報のみに注目していたため、一台だけでの運用に不便さを感じなかったと言います。

しかしながら、経験と知識が増えるにつれて、彼の視野は広がり、同業他社の動向や先物の情報など、一度に多くのデータを監視したくなったのです。

一台のパソコンでこれらを全て管理するのは困難になり、画面の切り替え時に重要な情報を見逃すリスクも生まれました。

そこで彼は、追加のパソコンを導入して、彼の投資の成績は飛躍的に安定したと言います。

現在も2台で運用しているようです。最近のパソコンはモニターが大きいうえ画面を3分割、4分割にできるので、1台で複数のページを同時に見ることができます。だから、2台で十分なんです。

この一見単純な変更が、テスタ氏の投資戦略をより効果的にして、彼の成功に大きく寄与したのです。

投資の失敗体験

株取引における心理のコントロール法 「時間を遡る戦略」

株取引で大損を被ったときの心の持ちようを公開しています。

想像してみてください。目を覚ましたら、1日で1億円の損失。多くの人ならば冷静さを保つのは至難の技でしょう。

しかし、テスタ氏は、そんな時に自身がどれだけの時間をかけて1億円の利益を手に入れたかを振り返るという独自の心の整理方法を取り入れています。

6億円の資産が5億円に減った場合、彼は自分が5億円を得た時の感動や喜びを思い出します。

もしそれが1年前のことであったとすると、1年前の自分がどれだけ幸せであったかを思い出し、1日での損失に対するショックを和らげるのです。

彼のこの考え方は、大きな損失に直面した際の「メンタルの救急箱」とも言えるもの。

テスタ氏はこの方法で18年間、様々な市場の変動を乗り越え、年間のトータルで利益を出し続けています。累計での利益は約70億円を超えると言います。

しかしながら、今後の挑戦は資金や市場よりも、自分自身のモチベーションの維持にあるとテスタ氏は語り、彼の考え方や経験は、株取引における心の持ちようの大切さを私たちに教えてくれます。

投資の哲学

私の投資哲学は「長期的な視点での資産運用」です。市場の短期的な動きにとらわれず、常に5年、10年先を見据えて投資判断を下すようにしています。

初心者へのメッセージ 投資家の道は”自分で考える”ことから始まる

投資の世界に足を踏み入れたら、一つの心得を胸に刻んでください。

それは「自分で考える」ことの重要性です。

例えば、オミクロン株のような大きなニュースが飛び込んできたとき、一つのアプローチとして「アフターコロナで注目されていた銘柄が下落した…これはチャンスかも?」と、その瞬間瞬間での判断が鍵となります。

しかし、それだけではなく、この「自分で考える」行為を繰り返すことで、投資の技術や知識の引き出しが増えていきます。

それにより、さまざまな市場の変動や情報にも柔軟に対応できるようになるでしょう。

そして、最も大事なのは、この姿勢が株式市場に長く留まることを可能にし、結果的に資産を増やす道を開くのです。

初心者の皆さん、投資は自らの考えとともに進めてください。

五味 大輔

五味大輔さん。この名前を耳にしたことがあるでしょうか?

彼は日本の投資界で注目を浴びている個人投資家の一人で、他のトレーダーと違って会社員であり、片手間で投資を行っています。

片手間で投資をしているのに結果を出していて、さらには五味大輔さんが買った株は「五味銘柄」と呼ばれ高確率で上昇すると言われています。

一躍名をはせたのは、2014年のミクシィ株の大株主となった時

投資手法

  • 集中投資
  • 長期保有
  • 現物投資

総資産

現在の運用資産は約250億円超えと言われています。これは彼の独自の投資哲学と、的確な判断力の結果と言えるでしょう。

西 暦資 産
2010年頃1千万円
2012年頃1億円
2016年頃250億円

投資先

60を超える銘柄の中で、下図「大株主」において、そーせいG(4565)は筆頭株主として知られています。

五味大輔
引用元:株探(かぶたん)

彼の投資先は多岐にわたり、それぞれの資産クラスの特性を活かした運用が行われています。

投資歴

中学生からの驚異的な投資家への道のり

中学生の時から株の世界に足を踏み入れた五味大輔氏

その背景には、お年玉やお小遣いを節約し、100万円という資金を確保していた少年の姿があります。

中学生という若さでその金額を手にするだけでも話題になるでしょう。しかし彼は、その100万円を株への投資に活用します。

大学生の時点で、その100万円はなんと6,000万円にまで増えたのです! このころ、彼は他の有名な株投資家たちを知り、さらなる成長への情熱を燃やします。

2014年、五味氏の名は一気に広まりました。そのきっかけは、モンスターストライクという大ヒットゲームを生み出したミクシィの株を大量購入し、大株主として注目されたこと。

彼の投資の目線は独特で、自分でゲームをプレイして感じたヒットの予感を信じ、大胆な投資を行ったのです。

そして2015年、彼は次なる大きなステップを踏み出します。

そーせいグループの筆頭株主として、その資産は200億円を超えました。このニュースは大きな話題となり、彼の投資家としての地位は不動のものとなりました。

投資の成功体験

彼の投資キャリアの中で特に印象的なのは、数年前に注目したAI関連のスタートアップ企業への早期投資。その企業は後に業界のリーダーとなり、大きなリターンをもたらしました。

投資の失敗体験

失敗体験として、新興市場の一部銘柄に過度に投資し、大きな損失を経験したことが挙げられます。しかし、この失敗が彼の投資哲学をさらに深化させるきっかけとなりました。

投資の哲学

五味氏が投資をする時の哲学は明確です。

「目先の株価は気になるが、大事なのは10~20年後のビジョン」とのこと。その先見の明と独自の視点で、彼は今後も投資の世界を牽引していくことでしょう。

株・投資信託ならネット証券のマネックス

CIS

CIS(シス):1973年3月生まれ

Twitterで30万人以上のフォロワーを持つ個人投資家です。

2000年に104万円を元手にして株式投資を始め、 短期の売買をメインで行っていて、2005年にはなんとジェイコム株の誤発注事件で10分で6億円の利益を得ることに成功しています。

100万円台の資金で始めて短期トレードで大きな資産を築いたことや、ジェイコム誤発注で大きな利益をあげたことなどはジェイコム男と呼ばれるBNFさんと似ていますね。

投資手法

主にデイトレードとスイングトレードです。

デイトレード

1日のうちに株式を売買する投資手法です。

スイングトレード

数日から数週間の期間で株式を売買する投資手法です。

これらの投資手法を組み合わせて、高い収益率を上げています。

資産総額

西 暦資 産備 考
2000年約300万円大学4年生時代にパチンコで貯めた。
2004年約6,000万円企業を退職
同 年約2億円専業トレーダー
2010年約100億円同 上
2015年約200億円同 上
2018年約230億円同 上

投資先

現在、1銘柄を保有しています。

投資成功体験

割安株から短期トレードへの転機と成功への秘訣

多くの投資家が道半ばで挫折する中、CIS氏は独自の投資哲学を築き上げ、その成功体験は多くの人々に希望と刺激を与えています。

彼のキャリア初期は、割安な株を選び、長期的に保有するという伝統的なスタイルでの投資でした。

しかし、連続的な失敗により資産は104万円まで激減した。しかし、彼は諦めず「3年は株を続ける」との覚悟を持っていました。

そして転機が訪れる。「2ちゃんねる」の株関連のオフ会に参加したことで、成功している投資家の多くが短期の値動きを重視していることを知ります。

この発見により、CIS氏は“長期の投資”から“短期の戦略”へと大きく舵を切ることを決意し、結果として、その判断は彼の資産を大きく増やす鍵となりました。

彼の成功はただの偶然や短期のブームではなく、長い時間をかけての知的好奇心や継続的な努力が背景にあります。

また、彼は成功の背後に時代の流れや運も大きく影響していることを認識しており、その謙虚な姿勢も多くのファンを魅了しています。

今後の投資の世界はコンピューター技術の進化により、更なる変革が予想されます。

しかし、CIS氏のような先見の明と柔軟性を持つ投資家の存在が、これからの時代の指針となることでしょう。

投資失敗体験

「現実」を直視しなかったコスト

株市場は現実の反映。

売買の動きで上下するその潮流に逆らわず、流れに乗ることが、勝ち組への近道と言われます。

しかし、CIS氏も例外ではありませんでした。

彼の投資家としてのスタートは、厳しいものでした。開始当初の300万円という元手は、彼の未熟な判断により104万円へと急激に減少

さらに他の資産も投資に使っていたため、実質的な損失は約1000万円にも上りました。

何が彼をそのような深い谷底へと導いたのか。それは、自身の固定観念や「こうあるべき」という考えが先行し、市場の「今、こうなっている」という現実を見落としていたからです。

こうした痛い経験は、後のCIS氏の投資哲学の礎となります。現実を受け入れ、その上で判断することの大切さ。

この失敗談は、多くの投資家にとって、自身の行動や考えを再評価するきっかけとなることでしょう。

投資哲学

上昇トレンドに乗る

株式投資の世界には、銘柄の選び方だけでなく、「いつ買うか」というタイミングが鍵となる瞬間が無数に存在します。

多くの投資家が伝統的に「安く買って、高く売る」原則を追い求め、価格が下落してきた「押し目」時に購入する「押し目買い」戦略を好む中、CIS氏はその常識を覆すアプローチを提唱します。

彼の考える最適な投資戦略は、既に上昇トレンドに乗っている株を購入すること。

これは、市場の動きや他の投資家の行動を元に、その銘柄がこれからさらに伸びる可能性を見越しての投資です。

一見、リスクが高そうに思えますが、CIS氏は上昇中の株には継続的な成長のエネルギーがあると捉えています。

CIS氏のこの独自の哲学は、彼の成功の裏付けとなっており、投資家たちに新たな視点を提供しています。

市場には様々な戦略が存在する中、CIS氏の方法は「常識を挑戦する」勇気と独自の見識を持つ投資家には必読の哲学といえるでしょう。

井村俊哉

井村俊哉
  • 年 齢 :39歳(1984年9月10日)
  • 最終学歴:群馬大学卒業
保有株式


井村氏は、かつてお笑い界で活躍していたが、現在は投資家として名を馳せている。彼は2009年に「ザ・フライ」というお笑いトリオとしてデビューし、後に「シンブン」という名前に変更。2011年のキング・オブ・コントでの準決勝進出も果たすなど、一定の成功を収めた。しかし、2017年6月にはトリオを解散し、お笑いの世界から引退

その後、2011年から株式投資を本格的に開始。わずか100万円の元手からスタートし、2022年12月にはその累積利益が50億円を突破。さらに、2019年にはYouTuberのマネジメント会社「Zeppy」を設立し、代表取締役兼CEOとして活動

井村俊哉氏が新たに保有する銘柄が分かると「井村銘柄」として個人投資家が挙ってその銘柄を購入するために株価が急上昇する。

その内の一人が私でもあります。次に買う銘柄に悩むと「井村銘柄」の株価が下がったときを狙い、中長期に保有するスタイルになりつつあります。

投資手法

スーパーマーケットでの株式投資の考え方

井村氏は投資をスーパーマーケットでの買い物に例えています。

彼は「α(アルファ)」のある銘柄に投資をしており、αとはベンチマークを上回る超過リターン、つまりまだマーケットが気付いていない価値のことを指します。

彼の投資手法は、この「α」のある銘柄を見つけ出し、その銘柄に集中投資することです。

銘柄発掘手法

井村氏の銘柄発掘の手法には2つのフェーズがあります。一つは銘柄の発掘、もう一つは深掘りです。

発掘は、αがありそうな銘柄を探し出し、銘柄リストに追加していく工程です。深掘りは、リストに入れた銘柄の中から、αが多いと期待できる銘柄をさまざまな角度から調査していく工程です。

具体的な投資事例

井村氏は「ユーザベース」という銘柄に投資した経験があります。

彼はこの銘柄を2022年9月に投資しましたが、その後の決算で業績が下方修正される可能性を感じ、持ち株を売却しました。しかし、その後ユーザベースは投資ファンドから買収提案を受け、上場廃止となりました。

兼業投資家へのアドバイス

兼業投資家に対して、分析する範囲を自分の得意分野に絞り込むことをオススメしています。精通する分野であれば、他の人よりもαが取りやすいと彼は考えています。

投資哲学と心構え

投資に向いているのは「5%の人間」だけ

個別株投資に向いているのはたったの5%の人間だけだと考えています。

彼の感覚では、個人投資家の8割は損をしていると言われており、その実感に近いと感じています。彼は、投資を始める際の心構えや、自身のファンド事業などについても語っています。

投資に関する本の読破

井村氏は図書館で株式投資に関連する本を片っ端から読破してきました。彼は、さまざまな投資家が経験したことを追体験することができると述べています。

特に印象に残ったのは、ベンジャミン・グレアムが書いた『賢明なる投資家』で、その中での「1000円入っている財布が、株式市場で700円とか800円で売られていることがある」という内容に衝撃を受けました。

投資スタイルの確立

井村氏は、自分に合う投資スタイルを見つけることが大事だと考えています。

彼自身は、企業の開示書類を読み込み、数銘柄に厳選投資するという手法を用いています。これは、彼にとって心地が良い投資法だからです。

ファンド設立の動機

井村氏は現在、ファンドを立ち上げるための行動を起こしています。

彼のミッションは「日本の家計に貢献する」というもので、市場をアクティブにすることで、企業は資金調達が容易になると考えています。彼は、ファンドを通じて、一般家庭にも株式市場の利益を解放することを目指しています。

投資家としての自覚

井村氏は、家庭の手伝いよりも決算書を読むことを優先してしまう自分を「最低な夫」と自覚しています。しかし、彼は投資に打ち込むことを非常に愛しており、そのためにファンドを立ち上げることを考えています。

資産倍増術

成長株への集中投資

井村氏は「成長株」への集中投資を行っており、特に「インフォマート」や「アライドアーキテクツ」などの銘柄に投資して大きな利益を上げています。

彼は、成長の源泉である売上が30%程度伸びている銘柄に注目し、その上で粗利も30%伸びていれば投資対象として考えています。

塩漬けになる銘柄は避ける

井村氏のアドバイスとして、塩漬けになる不調の銘柄はポートフォリオに入れるべきではないとのこと。彼は、自信のある銘柄を見つけたら、資金を集中させることを推奨しています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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